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お勉強

2011年8月 3日 (水)

6/25犬猫めしセミナー(3)〜手作り食の基本②

6/25に受けたセミナーの備忘録的記事です。

過去の記事はこちら。

6/25犬猫めしセミナー(1)

6/25犬猫めしセミナー(2)〜LGSについて

6/25犬猫めしセミナー(3)〜手作り食の基本①


II手作り食の基本

1.「生食」のイロハ

③内蔵類

手作り食において不足しているのは様々な内蔵類です。野生の状態では、真っ先に口にするのが内蔵類だと言われているほどに重要なものです。特に腺組織を含む甲状腺や胸腺、副腎などは重要です。週に1〜2回は入れると良いそうです。


④野菜と果物

植物には、犬や猫たち作ることの出来ないファイトケミカルが含まれています。また、生の野菜には酵素が含まれています(スプラウトや大根、カブは酵素が豊富に含まれています)が、まとめて冷凍してしまうと、家庭用冷蔵庫はゆっくりと冷凍するので、解凍する時に組織が壊れてしまい、栄養価がぐんと落ち、酵素も失われてしまいます。旬のものを2〜3種類で良いので、毎食毎に細かく刻んだりフードプロセッサーにかけてから与えましょう。

緑黄色野菜には抗酸化物が豊富に含まれています。抗酸化物が豊富な食材は、加熱するとその抗酸化力がアップします。色が鮮やかな食材は加熱すると良いでしょう。ただし、電子レンジを利用するとその抗酸化力がほとんどなくなってしまうことが分かっていますので使用しないようにしましょう。

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やちゃいはにがてだにゃー。ちいちゃくしてにゃー。

※注意
ネギ類、チョコレート、ブドウ、カシューナッツなど、動物に与えてはいけない食べ物には十分に注意しましょう。

ナス科の野菜は必ず火を通してから与えましょう。

ホウレン草にはシュウ酸がたくさん含まれているので、茹でた後に水にさらしてから使いましょう。

甲状腺に問題を抱えている子にはアブラナ科の野菜は与えてはいけないそうです。


⑤「生肉」以外の動物性タンパク源

卵…タンパク質の栄養的価値が最も高く、消化も良い。

※卵白にはアビジンという成分が、卵黄にはビオチンというビタミンB群の一つが含まれています。アビジンはビオチンの消化管での吸収を阻害する働きがあります。その為、生の卵を与えると、ビオチンの欠乏症を引き起こすと言われています。しかしながら、腸管内の微生物によってビオチンは作られたり、卵黄内にも充分な量のビオチンが入っているので、欠乏はほとんど起きないと思われます。どうしても気になる場合は、卵黄のみ生で、卵白は火を通すなどしてから与えましょう。

※抗生物質を与えている時は腸内の微生物は死んでいるので注意。


牛乳/乳製品…先生のオススメ 帯広の「おもいやり牛乳」生なので酵素が豊富。


魚類…良質なタンパク質を供給。肉の脂肪には含まれない脂肪酸のα−リノレン酸、EPA、DHAを供給。魚は鮮度が大切です。買ったその日に与えるようにしましょう。また、保存状態が悪いと細菌の増殖を招き、魚に含まれる遊離ヒスチジンからヒスタミンが作られます。その結果、アレルギーを引き起こす場合もあります。特に鰺や鯖などの赤身の魚はこのヒスタミンが増えやすいので要注意。また、魚ではアニサキスという寄生虫に注意が必要です。アニサキスは塩水に浸けたり、マイナス20度以下で冷凍したり、加熱すると死滅します。

※和犬には認知症が多い。→魚、魚油で予防効果がある。

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僕やばいんちゃうん?ちゃんといれてやー。


⑥与える肉の量

体重の2〜3gを目安とする。

タンパク質量では体重当たり2〜3g(猫は4〜6g)。
ex.体重10kgの犬→30gのタンパク質が必要。→肉の20%がタンパク質なので150gの肉が必要。

※ただし、大きくなればなるほど与える肉の量は減る。
※あくまでも、目安であり、実際に必要な量は個体により違ってくるので、様子を見ながら調整する必要がある。


⑦食材の割合

動物性食品:植物性食品=犬 6:4〜8:2、猫 7:3〜9:1

※犬8:2や猫9:1は内蔵がきちんと入っている場合。

※重さの比率ではなく、見た目の比率。重さで量を決めてしまうと野菜が多くなってしまうので良くない。


⑧植物油の利用

酸化しにくい油:脂溶性の抗酸化物が豊富な食材(人参、トマト、カボチャ、ホウレン草など)は油(オリーブ油やゴマ油)で炒める。

酸化しやすい油:被毛やアレルギーに有効。(魚油、エゴマ油、アマニ油、シソ油など)


本日はここまでm(_ _)m

2011年7月29日 (金)

6/25犬猫めしセミナー(3)〜手作り食の基本①

どんだけ遅いねーん!とのツッコミが飛んできそうですが、めげずに(笑)セミナーの続きを書きます~。

過去の記事はこちら。

6/25犬猫めしセミナー(1)

6/25犬猫めしセミナー(2)

こちらの本よりセミナーで紹介された部分を抜粋しています。生食するなら一家に1冊♪
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II手作り食の基本

1.「生食」のイロハ

①生肉

肉食動物である犬猫たちの主食となるのが生肉です。

動物性タンパク質…アミノ酸をバランス良く含んでいるので、犬や猫たちには利用しやすく、非常に消化吸収も良いのが特徴。

植物性タンパク質(白米や小麦など)…アミノ酸のバランスが悪いので、不足するアミノ酸を補わなければならないため、結果的に大量のタンパク質を与える必要がある。

獣肉類の脂質にはコレステロールが含まれますが、このコレステロールも胆汁酸となって脂質の吸収を助けたり、ステロイドホルモンとなって体の発育や生命の維持などに働きます。

今は簡単に様々な種類の肉が手に入りますが、6/25犬猫めしセミナー(1)でも触れたように、あまりたくさんの種類をあげすぎる(毎日食材を変える)と体に負担がかかるので、2~3種類からローテーションを組むようにしましょう。シーズン毎に種類を変えても大丈夫。

我が家の場合は、鳥類、豚、羊にアレルギーがあるので、牛、馬、鹿がメインです。あとは鰯や鯵、生鮭のアラ、半熟目玉焼きなどが登場します。

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ぽろんはとりがすきにゃ。


ちなみに肉の中で一番消化が良いのは牛で、一番消化が悪いのは豚だそうです。

また、寄生虫は24時間以上冷凍すれば死滅します。


牛肉…主な栄養素はタンパク質と脂質。鉄と亜鉛、ビタミンB郡のナイアシンを含む。牛肉の脂肪には飽和脂肪酸と一価の不飽和脂肪酸のオレイン酸を含む。また脂肪に含まれるアラキドン酸は猫にとっては特に重要なので、適度に与えると良い。

豚肉…ビタミンB1の含有量が多い。豚肉は寄生虫が問題となるので必ず加熱します。動物性食品の中でも豚肉は最も消化が悪いので、発酵食品や消化酵素と一緒に与えます。

羊肉…体脂肪を燃焼させるカルニチンを多く含みます。それ以外にもビタミンB1、B2、ナイアシン、鉄分が豊富です。

馬肉…高タンパク低カロリーなので、少量で十分なタンパク質が補えます。鉄分やエネルギー源になるグリコーゲンは牛肉よりも豊富に含まれています。

鶏肉…他の肉類に比べるとビタミンAが多めに含まれていますが、逆に亜鉛や鉄分が少ないです。亜鉛や鉄分を補うためにも、骨付きで与えることが大切です。脂肪は不飽和脂肪酸のリノール酸が多く、皮にはコラーゲンが豊富です。コラーゲンを効率良く利用するためにも、ビタミンCが豊富な野菜を加えます。

ダチョウ肉…高タンパク質高鉄分低コレステロール低カロリー。

七面鳥…高タンパク質低カロリーで栄養価が高い。色の濃い部分と薄い部分があり、濃い部分には3倍の鉄分が含まれています。


今は様々な肉類がネットで手に入りますので、何をあげれば良いのか迷う飼い主さんも多いと思います。
とりあえず、アレルギーのあるものは除くとして、それ以外のものの中から、それぞれの犬種、猫種のルーツに沿ったものを選ぶというのもひとつの目安になるかと。

またお肉に関するお話を書かれているこちらのブログ「SMILES@LA」の記事「エキゾチックミート」はとても参考になりますのでご紹介します♪あがさん、勝手にすみませんm(_ _)m


②生骨

生骨は生肉にはほとんど含まれないカルシウムを供給するためにも出来るだけ与えます。

また、生食の中でも、骨付き生肉は最も大切な原材料であり、含まれるタンパク質、脂質、ミネラルは十分に犬や猫の体の要求量をバランス良く満たします。さらに水分、ビタミン、様々な酵素、抗酸化物も提供します。

どうしても抵抗がある場合は、カルシウムが豊富な食材(いりこ、桜エビなど)やサプリメント(乳酸カルシウム←消化吸収が一番良い)を与えるようにします。

鳥の首は軟骨なので小型犬にはベストだそうです。あと手羽中も良いそうですが、くれぐれも丸飲みしないようにご注意を!

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きをつけるにゃ。


続きはまた後日!

2011年7月 7日 (木)

6/25犬猫飯セミナー(2)〜LGSについて

さて、6/25受けたセミナーに関する記事の続きを書きたいと思います。


セミナーに関する以前の記事はこちら。

6/25犬猫飯セミナー(1)

4.腸管に注目

腸管の粘膜細胞間に穴が開いて、様々な有害物質が侵入する現象をLGS(Leasky Gut Syndrome:腸管壁浸漏症候群)と言います。LGSが起こると免疫が低下し、腎臓や副腎などの病気に発展しやすいそうです。また、特にアレルギー疾患や皮膚症状とは深い関係を示します。

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「かあちゃん、むずかしいよー。花、もうねむいよー。」

「いいよいいよ。花は分かんなくても、母ちゃんが頑張って覚えるから。」


さて、このLGSの一番の原因だと言われているのが小麦(全粒粉、精白粉に関わらず)なのです。また、レクチンを含む食材にも注意が必要なのだそう。

★レクチン
レクチンは豆類やジャガイモなどの野菜に含まれている糖結合性タンパク質です。細胞膜の表面にある糖タンパク質や糖脂質と結びついて、細胞を活性化させます。
【レクチンを多く含む食品】
小麦胚芽、トマト、アメリカ山ごぼう、じゃがいも、枝豆、大豆、いんげん豆、レンズ豆、その他豆類 etc....


ちなみに人間のLGSは鎮痛剤が一番の原因ですって!


LGSにならないためには腸管を守らなければなりません。

腸管を守るには、まずは小麦を避けること。フードはもちろんですが、トリーツにも小麦が使われているものは多いので要注意です。


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「花ちゃんもこはなちゃんもアレルギーやから食べられへんけど、ボクは小麦、平気やで〜。」

「うん、トトはアレルギーはないけどなぁ、うちでは小麦の入った食べ物は一切あげへんよ〜。」


あと、それから酵素を意識して取り入れる(フードの場合は特に、消化酵素を加える)ことが大切。

★酵素を豊富に含む食材
キウイ、パイナップル、マンゴー、パパイヤ、スプラウト、大根、かぶ、ヨーグルト、味噌、納豆 etc...

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「みんなすき。たべたいでつ。」

「うん、また後でね。」


また、「消化性白血球増加症」の防止も重要。

「消化性白血球増加症」とは、加熱食品・加工食品(フード)などの消化酵素を含まない食材をあげると、体がそれらを異物だと考えることによって腸管に白血球が集合する現象で、集合した白血球が腸管を攻撃してしまった結果LGSを引き起こしてしまいます。

圧力鍋で炊いたものは、より多くの白血球が集まってしまうんだそうです。

この現象を防止するためには、加熱食品・加工食品を与える5〜10分前に「生」の食材(野菜、果物、発酵食品)を与えると良いそうです。

では、今日はこの辺で〜。

続きを読む "6/25犬猫飯セミナー(2)〜LGSについて" »

2011年7月 4日 (月)

6/25犬猫めしセミナー(1)

先日、獣医師の本村伸子先生のセミナーに参加してきました。

しばらく、その備忘録的なブログを書きたいと思います。

今回参加したのは、初心者向けの「初心者のための手作りごはんと基礎知識」と中上級者向けの「第16回関西セミナー〜血液生化学検査〜」です。

では、まず初心者の部について。

今回の初心者コースにはフードをあげている方が多く参加されていたそうで、フードに関する説明の時間が長かったかなぁ〜という印象でした。


I ペットフードの選別方法

1.酸化防止剤に注目

ドライフードには10%程度の脂肪が含まれており、光や空気に触れることで脂肪の酸化が生じます。

その酸化を防ぐために天然の酸化防止剤であるビタミンE(トコフェノール)やビタミンC(アスクルビン酸)、クエン酸、ローズマリー抽出物が添加されています。

しかし、この天然の酸化防止剤は合成のものよりも、犬猫にとってはもちろん良いのですが、酸化するのが早いという弱点があります。

ですから、早めに(10日程度がベター、短ければ短いほど良い)食べ終わる量を目安に購入すると良いです。

※てんかん等の発作がある子には「ローズマリー」は使用してはいけないと言われていますのでご注意下さい。


2.原材料に注目

フードの袋にはその原材料が記載されていますが、一番最初に記載されているものが一番多く含まれている原材料となり、あとに記載されるにつれ少ない原材料となります。ですから、一番最初に動物性のものが記載されているフードを選ばなければなりません。

また、フードには様々な種類の原材料が含まれていますが、たくさんの種類のタンパク質が混ざっていると、それぞれのタンパク質に作用する酵素は異なるため、体への負担が大きくなってしまいます。

つまり、体への負担を軽くするために、タンパク質は動物性のものと植物性のものを各1種類ずつにするのが良いそうです。

皮膚病や免疫に関する問題を抱えている子なら尚更気をつけて上げたい点ですね。

例えば、朝は植物性タンパク質で夜は動物性タンパク質、という風にするのも良いということでした。


3.タンパク質に注目

フードの袋にはそのフードの保証分析値が載っています。

犬と猫にとってタンパク質は重要な栄養素なので、保証分析値に記載されている粗タンパク質が犬では25%以上、猫では30%以上のフードを選ばなければなりません。

ここで注意が必要なのはシニア用やダイエット用フード。

昔はシニアには低タンパク質のフードを、と言われていましたが、タンパク質は免疫を司る栄養素なので、実はシニアもパピーと同じくらいタンパク質が大切だということが分かりました。

しかし、シニア用やダイエット用フードは脂肪と一緒にタンパク質も減っているものがあるそうです。

粗タンパク質が20%以下のフードを長期間与えるとタンパク質欠乏の状態になることがあるそうです。

食糞(特に猫のもの)をするようになったらタンパク質が足りていないと思うと良いそうです。


今日のところはここまで。

おやすみなさーい。